Golden Eye of Panther 近江克仁#3

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言葉の壁


海外への挑戦はフットボールに限らず、どのスポーツでも一般的な話だけれど、近江選手の場合は舞台がドイツ。そもそもコミュニケーションはどうなんだろう?英語、それともドイツ語?勉強してから向かったのか、それとも現地で勉強?気になったので聞いてみた。


「英語はぺらぺらに話せるわけじゃないけど、相手が伝えようとしていることが理解できて、伝えたいことは伝えられるようになったね。アジア人は自分一人という環境だったから、、、話さなきゃどうしようもないし、英語はみんなが話せるし。」


ドイツに行って、圧倒的に英語力は伸びたと彼は言う。ドイツで英語?



ヨーロッパで使われる言葉は文法の構造が英語と似ているので、母国語と英語のバイリンガルが多いらしく、


「実際にはコンビニの店員さんとの会話レベルでも英語のコミュニケーションが当たりまえ。当然、チームの関係者は全員が出身国に関係なく英語を話せるし、チーム内での共通言語も英語。英語がコミュニケーションの基準になってる」


ある時、NFLのIPP(インターナショナル・プレーヤー・パスウェイプログラム)のスタッフに「どうして日本でコンバインを開かないのか?」と聞いてみたそうだ。そのスタッフから帰ってきた答えはただ一言。


『だって日本人は英語を話せないだろ?』

「その言葉を聞いて何も言い返せなかったし、すごく悔しかった。」


やっぱり英語が最強なんだ。


近江選手:「中学から英語勉強してるやんな?」

私:「は、はい。」

近江選手:「ドイツの英語教育の方法、日本とほぼ同じらしいで」

私:「え、、、」


私自身、中学から約10年間英語を学んでいるが、まったく話すことができない。

現地の若い人たちはアメリカとイギリスの音楽や映画などのカルチャーに強い関心を持っている人が多いため、日本と比べて成長スピードに差が出てくるそうだ。その話を聞いて、私も今日から洋楽を聴こうと密かに誓った、、、




▲今年3月に行われたCFLコンバインの様子



想い


「伝えたいことは、発信力と英語で伝えることの重要性。アメリカでは大学生のプレーヤーが企業と契約してスポンサードを受けているケースもある。日本でもこのような動きが出てきてもいいと思いますし、フットボールプレイヤーでインスタグラマーが出てきてもいいと思う。そういったところで人気者になってもいいんじゃないかな。」


ヨーロッパで知り合ったあるプレーヤーがいた。そのプレーヤーとのエピソードを教えてくれた。その選手は自身のインスタグラムにいつも自分の上半身裸の写真や、おしゃれな服を着ている写真を載せていた。


近江選手:「お前、いつもめっちゃキメてるやん!」

プレーヤー:「なぁ、考えてみろよ。もし他のチームで俺の事全然知らない奴のインスタに、たまたま俺のイケてる投稿が流れてきて、『こいつ誰?』って思って調べたら、それが次の試合の対戦相手で。もしそのインスタページがDopeだったらどうだ?めちゃくちゃビビるだろ?」

近江選手:「・・・・」


SNSでの発信から駆け引きが始まっている。そういえば海外のプレーヤーたちはプロであれ大学生であれ、やたらと発信する。叩かれることを恐れず実名で。自分の考えを責任を持って言語化する。



時代の流れでチームの情報発信の方法は変化している。私も日々チームの情報を発信しているが、この変化を間近で見ることはとても面白い。今後このような変化が正しく加速すれば、フットボールはもっと身近なものになり、もっと盛り上がっていくのではないのだろうか。



(了)