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Golden Eye of Panther 近江克仁#2

前回の内容はこちら


▲ドイツのフットボールチームLeipzig Kings に所属



ヨーロッパでプレーする意味


いずれはNFLを視野にいれるなら、日本よりもヨーロッパのリーグでプレーをするほうが良い理由は2つ。1つ目は、単純に体格が総じて大きく、運動能力が高いプレーヤーたちの中でフットボールができるということ。


「体が大きい人たちの中でのプレーハイライトと、体が小さい人の中でのプレーハイライト、どちらがスカウトに見られるかといえば、間違いなく前者」


シンプルすぎて納得だ。


「ヨーロッパに行ったときはスターターのレシーバーの中で自分が一番小さかった。日本だと大きい方になるけれど、あっちだとそうじゃなくて。レベルが高い環境でプレーする方が、よりNFLの関係者の目にとまることは確実。」


そうは言うものの、近江選手を目の前にするとただ体格だけじゃないと感じる。実際、現役の大学生のレシーバーでも近江選手と同じくらいの身長のプレーヤーはいるけれど、やっぱり、なにかが違う。現地で揉まれないと身に纏うことのできない何かがあるのか。。



▲Week1 Berlin Thunders戦ELFではじめてのTD



2つ目の理由は、ヨーロッパのほうが地理的にアメリカに近いということ。


「ヨーロッパはアメリカまでの距離が近くて、試合にはNFLのスカウトが来る。これは日本国内だとあまり考えられない。」


ヨーロッパのほうがNFLとの接点が多いという現実。現在、日本のフットボールリーグのレベルは世界で上から3番目と言われているそうだ。1位NFL(アメリカ)、2位CFL(カナダ)、3位Xリーグ(日本)。日本のXリーグのレベルは決して低くなく、近年では外国人プレーヤーもチームに参加している。野球、サッカー、バスケットボールなどのメジャースポーツに比べると、競技人口が少ないとはいえ、高校にも大学にもリーグはあるので、それなりに裾野はある。さらに、コーチングスタッフは積極的に海外に出向いて最新の戦術を学んでいるので知識レベルはすごく高い。けれど、フィジカルの面では「マッチアップするのは日本人同士がメインになるために、どうしても限界がある」


ヨーロッパでは高校にも大学にも「アメリカン」フットボールチームはないため、みんなフットボールを始めるのはみんな20歳前後から。ただ、ヨーロッパでその年齢からフットボールを始める人たちは、基本的に能力能力が高いため、スキルを理解すれば能力の高い選手が割と簡単に生まれてくる。だからNFLはヨーロッパリーグをスカウトするのだという。



「日本はフットボールそのもののレベルは高いですし、フットボールを知っている人にとっては、Xリーグは面白いリーグだと思います。けど、ヨーロッパは日本に比べて体格面が圧倒的に上です。運営やマーケティングのノウハウはリーグ1年目ということもありまだまだ発展途上ですが、ここからは100パーセント確実に日本のXリーグを追い越していくと思います。」


また、ヨーロッパでは潜在顧客が多いとみなされていて、将来的にはかつて存在した「NFLヨーロッパ」のようなリーグを作ろうとしていて、そのために国を巻き込んでSNSマーケティングを行っているそうだ。



刺激的な話はまだまだ続く。。



(続く)

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