2022 Spring Testing Day 2


https://www.ritsumeikanpanthers.com/post/202204101 のつづき

ぬけるような青空に、ときおり吹き抜ける少し冷たい風。あちらこちらでうぐいすが鳴いている。土曜日の午後に行われたTesting Day2。40ヤードスプリント/プロアジリティー/垂直跳び/立ち幅跳びの4種目、フィールドで「時間」と「重力」の絶対神に挑む、勝負の日。


トレーナーにつぎつぎに読み上げられるタイムや飛距離は、自己ベスト更新の雄叫びと、受け入れがたい結果に沈んだときの叫び声でかき消されがちだ。

敏捷性を測るプロアジリティーはバスケットボールやサッカーでも行われる測定種目。フットボールの場合は5ヤード→10ヤード→5ヤードの切り返しで行われる。重心低く、鋭い切り返しのたびに舞うゴムチップ。肉眼では確認できないので一眼カメラのシャッターでこの瞬間を切り取るのがおもしろい。無駄なく、美しい切り返しが決まるとタイムは4秒0に近づいていく。なかには4秒を切るプレーヤーもいた。




40ヤードスプリントはいつだって測定種目の本丸だ。チームのドラッグスターが決定する種目。光電管という計測機器で厳格に計時される。様子をみていると気のせいか、総じてスタート後のフォームがキマっている。加速するときの所作がやけに美しい。それが気のせいじゃない証拠にスタート後 10ヤード時点で読み上げられる計測タイムは軒並み1.5から1.6秒台。明らかに速くなっている。いったい何があった?



ストレングスの青木達コーチ(以下とおるコーチ)に話を聞いてみた。「基礎の基礎を徹底的に8週間

やっただけだよ」不敵な笑みのとおるコーチ。「長い距離じゃなくて、まずは短い距離をとにかく速く走れるようにしたかったから」なるほど、そういうことか。だからスタートがあんなに決まっていたのか。確実に2ヶ月で確実に結果が出ているところ、すごいです。



この2ヶ月間のトレーニングポイントは出だしのスピードとブレーキングへのこだわりだったそうだ。

「ただね、、、」と続く、「彼らはまだまだこんなもんじゃないと思ってる。今回のTestingではこちらの予想を上回る結果を出してくるプレーヤーもいたし、これから本格的に始まるフットボールの練習を通じてさらに仕上がっていくと思うよ」とおるコーチ、なんとも頼もしい。

ランニングバックのポジションメンバー。表面上はなごやかだが・・




今回の測定はモータースポーツに例えると、決勝レースでポールポジションを取るための予選タイムア

タックだ。測定結果が参考値になって、来週から始まる練習でのチーム内での自分の序列が決まる。序列をあげることは練習回数の担保、試合出場機会の増加につながる。ランニングバックのように競争が激化しているポジションのメンバーにとって、測定結果は死活問題。殺伐な空気になってもおかしくなさそうだけれど、意外となごやかな感じで測定は進んでいた。なごやかなのはきっと、表面上だけのことだろう。



薄皮を一枚めくればあらわになる、苛烈なポジション争いの序章Testing Dayを終えて、チームは来週から本格的なフットボールの練習へ突入します。